オランダ 出産ドゥーラサポート ケース3 妊婦の家族 ~母編~
こんにちは!
オランダ出産トータルサポートサービスを提供するMIRAKUドゥーラの朝倉麻耶です。
どの出産も、決して一つとして同じものはありません。妊産婦さんの年齢、出産場所、季節や時間、そして立ち会う医療チーム、全部を同じ状況に準備することもできません。
初産の方は、何もかも初めて。
経産婦さんにとって、上のお子さんを連れては、初めて。
前の出産後、引っ越しして、慣れない土地での出産。
色々なシチュエーションがあるでしょう。
MIRAKUは、出産トータルサポートとして、妊娠期、出産中、そして産後を通して、妊産婦さんとその家族の精神的、身体的に寄り添ってケアをします。
これから、少しずつMIRAKUの出産ドゥーラレポートを書き残していきたいと思います。
ケース3の今回は、妊婦の家族サポート ~母編~!
出産ドゥーラは
妊婦さんを始め、パートナーとそのご家族を応援し、全力でサポートします。
私の出産ドゥーラとして役目は、共に歩み、素敵な出産にするお手伝いをすることだと思っています。
出産ドゥーラの持っている経験や知識を最大限に活かし、妊婦さんの声を聴き、励まし、アドバイスするも、決して独り歩きせずに、ガツガツ自己流を押し付けず、妊婦さんとご家族の出産を後押しする。
お産の主人公であり、そして出産ドゥーラの第一優先は妊婦さん!
ですが、パートナーや、お産に付き添われる家族にも寄り添います。
実際に、私が出産ドゥーラとしてサポートさせていただいたケースをお話しします。
K代さんのケース
- 夫婦とも非オランダ語話者
- 臨月から母国よりお母様が訪蘭
- 出産ドゥーラプランDeluxeご利用
ドゥーラレポート
K代さんから出産ドゥーラのご依頼をお受けしたのは、彼女が妊娠中期の頃。
産前面談を重ねるうちに、心打ちとけて、色々お話ししてくださるようになりました。
そしてある日、体調が優れないとご連絡がありました。
近日中に予定していた、妊婦フルマッサージのアポイントメントを昼間ではなく、夜間に変更してほしいと。「就寝前にリラクゼーションマッサージ を受けて、眠りにつきたい」とのご要望でしたので21時に訪問。
リラクゼーションマッサージ施術後、K代さんは「あなたの手は、とても暖かく魔法の手だわ。気持ちが良くて助かったわ」と有難いお言葉を頂戴しました。
それを見ていたK代さんのお母様。
「気候も寒く、慣れないオランダ滞在で、少し疲れが出たので、私もあなたのマッサージが受けたい」と仰ってくださいました。
普段は、妊婦のお客様のみに施術させていただくのですが、今回は特別なご依頼でしたので、追加セッションと形式でお受けしました。
後日、再度夜に訪問し、お母様のリラクゼーショフルボディマッサージを施術させていただきました。静かに集中して、優しくマッサージさせていただきましたら、K代さんのお母様は途中で、うとうと眠りに入られました。
リラクゼーションフルボディマッサージ後日
K代さんからの連絡で、お母さんが、とても気持ちが良く眠ることができたと喜んでいる!と、ご報告がありました。
そしてお産当日
K代さん、パートナー、そしてお母様と私で、全員でお産に臨みました。
K代さんのパートナーは、ご自身のご家族に連絡や買い出しなど、常にK代さんに付きっきりということはなく、お母様はご高齢ということもあり、長時間の出産には体力が必要ですので、お休みを挟みつつ、付き添われました。
出産ドゥーラとして私は、片時もK代さんの傍を離れず、フットマッサージやアロマオイルをご提供し、忘れがちな水分や栄養補給をお勧めして、元気な赤ちゃんが誕生するまで付き添いました。
後日の面談で
K代さんからは、「色々段取りがあるパートナー、休憩が必要なお母さんが一緒だったけど、ずっとあなたが一緒にいてくれたから安心したわ。みんなにとってベストな体勢だった」
そして、K代さんのお母様からも「あなたがいて、とても心強く、仮眠もとれたし、あなたは、あなたの仕事を全うしてくれた。わたしたちの素晴らしいチームワークで無事に孫の誕生を見られた」と嬉しいお言葉をいただきました。
サポートを終えて、思うこと
K代さんからお母様が母国から訪蘭されるとお聞きしたときは、正直少し心配しました。出産ドゥーラの私がサポート出来ることはあるのだろうか、K代さんを家族とドゥーラの間で気苦労をさせないか、みんなが気持ちよく赤ちゃんの誕生を迎えるためには、私はどうしたらよいのか悩みました。
しかし、最終的には「自分のドゥーラとしての仕事をしっかりし、そしてK代さん一家の大切な瞬間を素晴らしいものに出来るように頑張るだけだ」と結論付け、その一心でサポートさせていただきました。
その結果、K代さん一家だけではなく、医療チームからも「難産だったけど、良いチームワークが取れた」と仰っていただきました。
このように、妊婦さんの精神と身体的なサポートや、安全なお産の為のお手伝いだけではなく、お産に立ち会う全ての人が気分よく過ごせ、赤ちゃんの誕生の瞬間を誰一人として疎外感を感じる事無く、ハッピーに迎えられるように、私はドゥーラとして一生懸命サポートしていきたい。