オランダドゥーラ協会の新型コロナウィルス感染症流行への対応について

こんにちは!オランダ出産トータルサポートサービスを提供するMIRAKUのドゥーラ朝倉麻耶です。

 

現在、全世界に新型コロナウィルス感染が広がっており、皆様大変心配でいらっしゃることと思います。

オランダでも三月に入り感染者が出始めました。

そして3月15日日曜日にルッテ首相のスピーチで学校、託児所、スポーツ施設、HORECA(HOtel REstraurant Cafe)の閉鎖が決まりました。

以降、オランダドゥーラ協会のガイドラインや、実際の出産現場など状況が変化しておりました。

発表から約一か月以上経ち、それぞれの現場での状況を耳にするようになりました。

 

それとともに、沢山の妊婦さんから不安の声、ご質問を受けます。

 

  • 今、オランダの病院での出産はどんな感じなの?
  • ドゥーラのサポート内容に変更はありますか?
  • 母国へ一時帰国して産もうか、オランダで大丈夫か?

 

新型コロナウィルス感染症流行への対応ガイドライン

 

私たちがドゥーラとして最優先することは、妊産婦さんのサポートケアを保証すること、さらに妊娠期、出産中、そして産後期間の全工程で関わる者すべてが安全であることです。

 

そこで、オランダドゥーラ協会(蘭: Nederlandse Beroepsvereniging voor Doula’s 英:The Dutch Association of Doula’s)は、以下を提案しました。

 

  • 感染リスクを最小限に抑えるために、全ての産前産後面談は、電話やビデオチャットで行うこと
  • 医療従事者のガイドラインに従うこと
  • 安全面を考慮し、出産はビデオや電話などの遠隔でサポートするのが好ましい
  • もし、赤ちゃんを迎えるご夫婦共がドゥーラの立ち合いを希望される際は、助産師または病院の承認の上で、ドゥーラ本人が状況を見極め、決定を下すこと

 

オランダドゥーラ協会は、病院、産科、そして助産院がウィルスの蔓延を抑えるための対策をよく理解しています。病院だけでなく、自宅出産での場合も同様であります。

 

私たちドゥーラは、医療従事者の仕事に最大の敬意を払い、産科医療に関わる人々を全力でサポートしていく所存です。

 

上記は、実質的には出産立ち合いは推奨し難しいということです。

 

医療従事者⁽医者、助産師そして看護師⁾たちは、毎日複数の妊産婦さんに接触しています。感染リスクは、彼ら医療従事者だけではなく、彼らの家族、受け持つ妊産婦さん達も及びます。オランダ助産師協会は、今現在、さらなる厳しい衛生ルールを助産師たちに課しています。

例えば、

妊産婦さんのパートナーは妊娠検診面談へは同行不可。

妊娠検診面談も回数を減少し、所要時間も短縮。

追加質問は、後日電話で行うこと。

 

現在ドイツや、フランスでは、パートナーであっても、病院での出産に立ち会えないケースもあり、産後訪問のみであったり、産後訪問もガラス越しに行う場合もあると聞きます。

 

病院や助産師により、

ルールが多少変化します。

 

例えば、

妊娠検診は、全てビデオ電話で行う。

超音波エコーはなし。

出産の立ち合いは、パートナーのみ。(パートナーが少しでも病気の症状がある場合は、ドゥーラ許可)

または、出産立ち合いは、妊産婦が指名する一名のみ。

 

現在の状況で、もしもドゥーラが出産立ち会う場合、義務付けされていること。

 

  • 事前にクライアントである妊産婦と話し合い、身体接触するサポート⁽マッサージ、指圧、レボゾ⁾を実施するか否かを決断しておくこと
  • オンコール期間中から、毎日体温測定し、記録しておくこと。その記録から、自身が病気であるかどうかを見極める事ができる可能性が高い。その上、もしも後日、誰かに質問されることがあっても、物証として扱える。
  • 万が一、咳、鼻水、のどの痛み、または発熱がある場合は、絶対に出産の立ち合いはしてはいけない。
  • 立ち会いの際、自宅または、病院に到着してすぐに、手洗いすること。
  • 医療従事者、パートナー、子供との身体的な接触(握手、ハグ等)は禁止。
  • 自身の靴、コートやかばん等は、部屋のドア横に置いておく。
  • 出産立ち合いに身に着けた衣類は全て、帰宅後すぐに洗濯をし、シャワーをすること。

 

病院へ入る際も入り口の守衛室で、氏名や来院理由の質問に回答、検温が義務など、色々と手順があります。

 

出産ドゥーラ美楽としましては、

以下のように今回のコロナウィルスの状況下でサポートいたします。

 

  • 通常通り、ドゥーラサポートは承ります。
  • 初回、産前面談などは、オンラインビデオ通信にて行います。
  • 正産期のオンコール期間の待機は致します。
  • ご出産当日の対応に関しましては、オンラインにて遠隔ドゥーラサポート、または立ち会い出産にて行います。⁽妊産婦さんやパートナーさんのご意見とかかりつけ助産院や病院の規則によります⁾
  • 産後は、オンラインビデオ通信電話メール等でご連絡をとっていきます。
  • マッサージや産後クロージングセレモニー等は、政府の対応策や協会のガイドラインに追って、後日対応に変更致します。
  • 産後ドゥーラサービスに関しては、オランダのインテリジェントロックダウン政策に基づいて、身体的な直接接触(レボゾやマッサージ等)以外の買い出しや料理代行などのサポートは対応致します。

 

出産に立ち会わせていただく場合は、上記のオランダドゥーラ協会のガイドラインに沿い、事前に出産の際の流れを確認させていただきます。

 

今回のコロナウィルスの状況下で、

 

出産ドゥーラ美楽のサポートも普段とは異なる場合もございますが、いつもと変わらず全力で妊産婦さんとその家族に寄り添い、いつも以上に不安の多い時期ですが安心出来るように努めてまいりますので、よろしくお願い致します。

 

もしも今、オランダで妊娠されてらっしゃる、または産後すぐの妊産婦さんとその家族で、何か質問や不安などございましたら、いつでも出産トータルサポートMIRAKUにご相談ください。

 

それぞれのお悩みやご相談に、丁寧に対応させていただきます。

 

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