オランダ出産シリーズ 1
 自然分娩

こんにちは!

オランダ出産トータルサポートサービスを提供するMIRAKUのドゥーラ朝倉麻耶です。


出産といっても、色んなお産がありますよね。

自然、無痛(和痛)、水中、催眠、帝王切開、それに加え、オランダでは、出産場所も選べます。

出産クリニック、病院、または自宅。

具体的に色々なシチュエーションを紹介しながら、オランダの出産をシリーズ化してお話していこうと思います。

自然分娩

 

まずは、オランダが推奨する自然分娩!

妊娠して、出産をイメージしていく中で、何を不安に感じますか。

一番は、陣痛の痛みに耐えられるのか。だと思います。「陣痛の痛みに耐えてこそ、母になる」「痛みを経験したから、我が子がより可愛く感じる」「みんな乗り越えているんだから」と、昔からいう方は多いですね。

でも、本当にそうでしょうか。

陣痛の痛みを感じずするお産、帝王切開のお産をした女性は、自然で産んだ女性より愛情が薄いのでしょうか。

それは、違います!

どんな出産になっても、みんな一生懸命、我が子に会いたいと願い頑張り、生まれた子を抱いて育てていくうちに、子供が大きくなるように、女性もどんどん母になっていきます。

どんなふうに出産するかは、妊婦さんが決め、何も問題がなければ、その決断を尊重してくれるオランダの医療チーム。

それでもやはり主流は自然分娩。

オランダは、「自然」が大好きです。体調を崩しても、日本とは違ってすぐには薬を処方されることはなく、「自分の力で自然に治す」と、同じです。

バースプラン(出産計画書)に、自然分娩を選べば、医療チームは健康に問題なければ、その希望が叶うように導いてくれます。

お産の最中にどうしても、陣痛に耐えられなくなっても、後で妊婦さんが「苦しかったから、緩和剤をお願いしてしまったけど、もう少し耐えれば自然で産めていたんじゃないかな」と、そんな後悔をしないように医療チームはしっかり説明します。

私の体験談


私のケースをお話しします。

私は、結構痛みには強い方です。そして第一子を身ごもって出産するまでは、「初めは、自然に水中出産で、陣痛の痛みを、どれだけのものか体験して、するっと水の中で産んでみたい」と強く思い、何の迷いもなく陣痛緩和剤は全面的にしない方向で助産師や主人と話し合っていました。

お産が始まった日。

ちょうど妊娠39週0日

午後、知り合いがベビー用品を譲ってくださるということでロッテルダムへ向かう自動車の中でした。最初はそれが陣痛と気づきませんでした。

自宅へ帰る高速で、とりあえず痛みの間隔を計り始め「もしや、これは陣痛???」とやっと理解しました。

帰宅後、助産師に連絡。「まだ本格的にお産にはなりそうにないので、2時間後に自宅に行く」という話になりました。それからは、どこかで「暖かい湯船に浸かれば、陣痛緩和になる!」と読んでいたので、お風呂へGO!

何度も入ったり出たりを繰り返すも、増す痛み。。。

17時、助産師が一度目の訪問。「まだまだ子宮口の開き具合がゆっくりなので、次は21時に来ます」と、えええ、それだけ???ってすがる思いをしつつ、助産師を見送りました。

21時までは、とりあえず陣痛のたび耐えるのみ。

21時、助産師が二度目の訪問。「まだ開きがゆっくりだし、この調子なら、0時に出産クリニックで待ち合わせね」と言って、帰っていきました。

22時、「もう耐えられない‼‼‼‼」と主人に助産師に電話をしてもらいました。が、「ゆっくり準備して、病院で会いましょう」と。主人はとてもよくやってくれていましたが、誰も、「こうしたら少しは痛みが緩和するかも」「後では食べられないから今のうちに、陣痛の合間に軽く食べやすいもの口に入れておこうか」「腰さすろうか」など誰も勧めてくれません。ただただ、私の叶わぬ「こうして」「ああして」を一生懸命聞くだけです。

23時前、「もうアカン、我慢できん!」と、とりあえず病院に向かいました。(助産師には、早いけど向かいますと主人が連絡済)

23時過ぎ、病院到着。車椅子に乗り、13階の出産クリニックへ。

0時ちょっと前、助産師と落ち合う。医療チームは、お産の準備。

0時半、
私「無痛分娩に切り替えます!」

助産師「本当にそれでいいの?」

私「もういいです、我慢できません」

助産師「じゃあ、説明始めるわね。無痛にもね、色々あって~」

私「あああ、もうなんでもいいです」

助産師「なんでもいいは出来ないの。」

私「あなたがいうもので、いいです。」

助産師「よく聞いて、いくつもあるから。一つ目は~」

私「じゃあ、それで」

助産師「全部聞いてから決めて」

私「。。。」

助産師「二つ目は~~~」

助産師「三つめは~~~~」

上の会話中、出産プールに一人入水するも、プールのサイズが大きく、滑って踏ん張れず。他にどの体勢でお産するかも決められず、分娩台へ移動。

私「じゃあ、もう最初に聞いたやつで」

助産師「じゃ、、確認するわね、あなたは一つ目の○○剤で行くのね」

私「あ、もう、はいはい。それで」

助産師「ちゃんと聞いて」

私「聞いてます。一つ目でいいです」

助産師「一つ目やって効果が出だすのに一時間くらいかかるけど、いい?」

私「えええ、じゃあ二つ目で」

助産師「ほら、そんなん言っている間に、もう使う時間無くなったわよ。子宮口、全開!次の陣痛から息んでいいよ」

やられたぁ!と、思いつつ。。

1時30分、息み開始

1時50分、息子誕生

まんまと、助産師の口車に乗せられ、時間稼ぎしている間に、緩和剤使用せずに、希望の自然分娩で産めました。

最終的には、水中出産は出来ませんでしたが、助産師さんは私の希望を叶えるために、こういう行動をとったんですね。それが、健康で問題ないときのバースプランなんですね。そして、このテクニックで、無痛を避ける医療チームなんでしょうね。

オランダで出産を
考えているのだけれど…

まずはお気軽にお問い合わせください。