オランダ出産シリーズ 4
会陰裂傷

こんにちは!

オランダ出産トータルサポートサービスを提供するMIRAKUのドゥーラ朝倉麻耶です。

 

出産といっても、色んなお産がありますよね。

自然、無痛(和痛)、水中、催眠、帝王切開、それに加え、オランダでは、出産場所も選べます。

出産クリニック、病院、または自宅。

具体的に色々なシチュエーションを紹介しながら、オランダの出産をシリーズ化してお話していこうと思います。

 

第四弾は、会陰裂傷出産で*会陰切開(えいんせっかい)を考える!

 

第一回の「自然分娩」で書ききれなかった続きです。

結果、バースプラン通りに、出産終えられても…産後の肥立ちは人それぞれ。

もっと、こうしておけば良かった!、こんな選択肢もあったんではないか?

積もる疑問は溢れんばかり。

私もそうでした。。。

誘発剤など使用せずに、すんなり自然分娩出来た!ように第一回は締めくくりましたが、それには続きがありました。

実はその出産で会陰裂傷して、奥2針、外5針の計7針縫いました。

私の出産で起こったこと

出産したのは、1時50分。そこから後産などで胎盤などを出すとしても、直ぐに両足を閉じて普通のベッドに行けると思っていました。

しかし

助産師「会陰裂傷してるから、今から縫合するから待ってて。痛みがないように、麻酔打つからねー」

私「え?会陰裂傷?さけたぁ???」

助産師「でも、大丈夫。麻酔して縫合するから」

私「はい(恐怖)」

20分経過、

そして、

1時間経過

麻酔が切れ始めたので、再度麻酔投与。

その間、何度となく、

私「まだですか。いつ脚閉じられますか」

助産師「もうちょっと待って」を繰り返す。

すでに、2時間経過

そして

助産師「あなたのこの会陰裂傷はとても複雑でどう縫合すれば、キレイに戻るか分からないから、当直の先生呼んでくるね。」

私「は???」『今まで何してたのーーー。』と叫びたい気持ちをぐぅと抑え。

当直医師(男)入室

私『げ。。。。出産現場に、男。。。オランダで初めて。いやだなぁ。もう丸見えだけど』(心の声)

助産師「縫合方法、これでいいですか」

当直医師(男)「大丈夫ですよ。それで縫合してください。」

助産師「分かりました、ありがとうございました。」

私『それだけ???』(心の声)

当直医師(男)退室

助産師「そうじゃないかなって思ってたんだけど、念のために医師に聞いてみたの。大丈夫よ。じゃあ、さっさーとやり終えるね。」

私「はいはい」『早く脚閉じたい。めっちゃ疲れた』(心の声)

ところが、そこで。。。

 

私「いたたたた、、、、、(涙)」

助産師「また麻酔が切れ始めたのね、もう一回打つね」

私『どんだけ~~~~』(心の声)

 

そして、終了したのは5時数分前、やっと足を閉じることが出来ました。

会陰裂傷の縫合に3時間ほどもかかり、息み出す前より分娩台で足を広げた姿勢だったので、もう足はガタガタで痺れまくっていました。

 

その後数日間は、トイレも歩行も苦痛でした。

何日目かに助産師が自宅訪問した際

助産師「会陰裂傷の縫合糸は自然に溶けるものだけど、2か所カットするわね~。」

私「え、切る必要あるの?」

助産師「あなたの場合は引っ張りすぎてるから」

私「でも溶けるんでしょ?ほっといても良くない?」

助産師「引っ張られすぎてると皮膚に悪いから切ります」

私「はい」(もう、いややぁ(心の声))

チョキン!チョキン!

私「いたっ!いたぁ~~~~!!(怒)」

 

その後、約一か月は痛みで歩行さえもまともに出来ませんでした。

 

オランダ出産の会陰切開について

お産当時の私は、勝手に「医療チームが出産中に、会陰裂傷する前に会陰切開してくれるもの」だと思っていました。

しかし、会陰切開というのは、緊急時のみに医療チームが実行するものだそうです。

 

私には次のような疑問がわきました。

「次のバースプランに、もしもの時は早めに会陰切開できるように組み込めるのか」それとも「医療チームが決定するもので、リクエストできないのか」

調べてみると、次のようになっていました。

他の国ではわかりませんが、私の住むオランダでは「妊婦は会陰切開リクエストは出来ない」でした。

しかし、その反対にバースプランに「絶対会陰切開は拒否します」は書けるということでした。

個人的には、7針も縫うことになるなら、さっさぁーと会陰切開してほしかったと、当時は思ったものです。

もしこれからオランダで出産を予定されてる方で「会陰切開を望まない」場合は、しっかりバースプランに書きましょう。

少しでも会陰裂傷に不安がある方

私のように少しでも会陰裂傷に不安がある方は、その気持ちを前もって医療チームやドゥーラに伝えて、お産に立ち会う者に少しでも自分の気持ちを理解してもらっておくのも良いでしょう。最終的には医療チームが決断することですが、会陰切開を提案しておくのも、理想のお産に近づかせる一つの手だと思います。

バースプラン通りの出産が出来たとしても、最後まで不安は尽きません!

そういう時に、お産に慣れていて、色々な疑問に答えて、心配事を聞くドゥーラは心強い存在だと思います。そんな存在でいたいと思います。

 

*会陰切開(えいんせっかい() Episiotomy (蘭) Episiotomie)とは、お産の際に会陰裂傷を防ぐ目的に会陰部に切り込みを加える分娩介助方法の一つ。切開時期は、一般的に膣口が全開大して児頭が見えてくる時期に行うそうで、肛門に向かい、時計の五時もしくは七時の方向へハサミで切開します。局部麻酔を使用しての切開もありますが、陣痛に比べると、この切開術の方が痛みは軽い、麻酔なしで切開しても感じない人は多いそうです。

 

 

オランダで出産を
考えているのだけれど…

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