オランダ出産への道シリーズ3 ~バースプラン~
こんにちは!
オランダ出産トータルサポートサービスを提供するMIRAKUのドゥーラ朝倉麻耶です。
オランダの色々な出産シチュエーションをシリーズ化しているので、今度はその前の「妊娠」にスポットをあててみようと思います。
こんな素朴な疑問はありませんか?
- どんな出産にしたいか?聞かれてもピンと来ない
- バースプランってなに?
- バースプランって必要?
- どうやって書くの?
- いつ書くものなの?
- 誰に渡すの?
お産なんて、何が起こるか分からない、なるようにしかならないから、それでバースプランなんて必要?
医療が介入する場合は、理想や希望通りにはできないかもしれない。
それでも、自分がどんな出産にしたいか、考えるのはとても重要です。
バースプランとは、
お産の時の自分の希望などを書き留めて、自分の意思表示しておくものです。出産をスムーズに進めるために、どんなふうに過ごしたいかを明確にします。
なぜ?
自分自身がどんな出産を目指すのか考えるのに、とても良い機会を与えてくれます。漠然と思い描く妊娠出産を、よりイメージしやすくしします。それでも、最終的に書くか、書かないかは妊婦さん次第です。
誰のため?
主な理由は、医療関係者に渡して、あらかじめ自分の希望を知ってもらうためです。
しかし、いざバースプランを作成し始めると、見えてなかったことが自分で自覚できたり、そして書くことにより明確な希望を持ち、自信につながります。
いざ、出産が始まってしまったら、どんなことを望んでいたのか、どんなことは避けたかったのかなど、分からなくなったりするかもしれません。バースプランがあれば、その場に流されて、本意ではない結果になりえることを避けられる可能性が高いです。
どこで?
ご自宅で、ゆっくりと作り上げていくのが理想的です。
MIRAKUの出産ドゥーラは、ご契約のお客様とはバースプランをご一緒に作成します。
出産準備クラス受講のお客様の場合は、ご希望がございましたら、バースプラン作成サポートも承っております
どんな選択肢がある?
- 出産場所
- 出産の種類
- 麻酔の使用
- 分娩室の照明
- 医療行為の選択
- 出産の付き添い人など
どうやって書く?
文章で書くもよし、箇条書きもよし。
私は、分かりやすいようにバースプランアイコンをお勧めしています。
どこへ持って行く?
バースプランが仕上がった後の検診の際に、医療チーム(助産師又は産科医)にお渡しください。
そして出産ドゥーラ、家族と妊婦さん本人用控え。
いつ書く?いつ渡す?
書き出す時期は、特に決まりはございません。
妊娠初期、中期は自身の身体の変化に追いつくのに精一杯だったり、ご気分が優れないことも多く、まだまだ先の出産当日のことなど想像もつかないかもしれません。
妊娠後期から本格的に考え始め、正産期に入る前(36週)位には完成させ、出産に関わる方達にお渡しするのが理想的だと思います。
最後に
オランダでの出産は、言葉の面だけでなく、習慣においても理解が難しいところが出てくるかもしれません。
言わずとも、感じ取ってサポートしてくれるということは、なかなか得られないかもしれません。
それにオランダでは「自分のことは自分で決めるて、ちゃんと伝える」と言う文化、わたしたち日本人にとっては、いざ自分で選択するとなると難しい部分も多いでしょう。
だからこそ、色々な選択肢を一つ一つ考え、バースプランを作り、それが出産に向ける自信につながるよう願っています。