オランダ出産シリーズ 2
 間に合わず急遽出産

こんにちは!
オランダ出産トータルサポートサービスを提供するMIRAKUのドゥーラ朝倉麻耶です。


出産といっても、色んなお産がありますよね。

自然、無痛(和痛)、水中、催眠、帝王切開、それに加え、オランダでは、出産場所も選べます。
出産クリニック、病院、または自宅。

具体的に色々なシチュエーションを紹介しながら、オランダの出産をシリーズ化してお話していこうと思います。

前回の第一弾はバースプラン通りの自然分娩でのエンディングでした。

第二弾は、間に合わず急遽出産!

ということで、第一弾の逆のケースになります。

出産は予想外の事が起きるのも当たり前。

初産は、予定日過ぎることもよくあると言われています。それに代わって、二人目以降の経産婦さんは、子宮口が開きやすく、お産が早まることもあります。出産日自体は早く訪れなくても、お産の進み具合が短縮されるケースは多いでしょう。

 

オランダで間に合わず急遽出産

今回お話しするのは、二つのケースです。

  • 自宅出産
  • 医療チーム不在で、自力出産

自宅出産

A子さんの場合。

  • 第二子妊娠39週3日目
  • 出産プラン:自然分娩のあと、出産ホテル数日滞在

20:00 上の子を寝かしつけ後、陣痛が開始。助産師に連絡し、陣痛の間隔を考慮して2時間後に自宅訪問という話になる。
22:00 助産師到着!触診したところ、
助産師「子宮口が8,9㎝開いているので、これじゃあ病院向かってる間に生まれちゃうよ」
A子「え、じゃあどこで?」
助産師「ここで産むんだよ。」
A子「ええええ」
助産師「そんな言ってる場合じゃないよ。ほら!旦那さん、マタニティーボックス*から産褥パット、キッチンからごみ袋、お風呂からバスタオル数枚取ってきて、ここで産むよ」
旦那「はい、持ってきます」
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23:33 そしてあっという間に出産。(上の子は、寝たまま)
07:00 出産プラン通り、出産ホテルへ移動。

病院まで辿り着けず、急遽自宅で出産になりましたが、出産プランの出産ホテル滞在は叶いました。
出産ホテルに数日滞在する場合、産褥師(クラームゾルフ)は基本一週間ケアからホテル滞在日数を差し引いた日数分、自宅ケアしていただけます。

*マタニティーボックス

加入している保険会社、ドラッグストアやベビーキッズグッズ店などから受け取れる、ほぼ無償でもらえるボックス。中身は、提供もとによってさはあるが、出産を控えた女性に対して用意される、お産や新生児育児に必要なものなどがまとめて入っています。妊娠線予防クリーム、アルコールフリービール(オランダらしい??)、大量の産褥パット(ベッド用&下着用)ベビーオイル、ベビーミルク、アルコール消毒液、赤ちゃん用綿棒、ぬいぐるみ、哺乳瓶のゴム乳首、おしゃぶり、オムツなど。

医療チーム不在で、自力出産

B美さんの場合。

  • 第二子妊娠40週5日目
  • 出産プラン:自宅で水中出産

23:00 陣痛開始、どんどん間隔が短くなるので、早々に助産師連絡。「1時に行きます!」と言われる。
00:40 息み我慢できず、助産師不在のまま息みだして、出産
01:00 助産師到着。後産やら、母子のメディカルチェックをする。

予定日も過ぎて、いつお産が来るのかと思っていたところ、急に始まったかと思うとあれよあれよと進んで、結局おろおろする旦那を横に、一人で取り上げた彼女。
母は強し!! その言葉、正に。

ずっと付き添ってくれるドゥーラは心強い存在

どちらのケースも、女性だけでなく、家族も動揺するシチュエーションですよね?
「早く助産師来てよーーーー」と、思うけれど、陣痛の間隔によって到着時間は変動します。それに助産師が予想するよりも陣痛の間隔が短くなることも良くあります。

今回のケースのように、間に合わない事も起こるということですね。そういう時に、お産に慣れていて、ずっと付き添ってくれるドゥーラは心強い存在だと思います。そんな存在でいたいと思います。

オランダで出産を
考えているのだけれど…

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